私は歩くのが好き&ダイエット目的で、1日8,000歩、多いときで1万歩以上を歩いています。
昔は「健康のために1日1万歩」とよく言われていましたが、近年は「1日1万歩を歩いても意味がない」と言った情報も見られるようになってきました。
最近、ウォーキングに関する本を数冊読んだのですが、そこに書いてあったことと私の体験をふまえて結論を述べると、
・体感として、1日1万歩はちょっと多い
・歩くことは健康には良いが、1万歩までいかなくて良い
・ダイエットには効果あり
です。
Contents
1日1万歩を歩くとどうなるのか?
さて、実際に1日1万歩を歩くとどうなるのか?続けるとどうなるのかを、研究結果と私の体験をもとに解説していきます。
1日1万歩の研究結果
昔から言われている「1日1万歩」が本当に意味があるものなのか、研究された方がいます。
信州大学の能勢博(のせひろし)教授。
ウォーキングと健康に関する研究結果を元に書かれた「ウォーキング科学」という本の中で、
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以下のように紹介されていました。
(前段略)
3年経って合計100人について、1日1万歩の効果の検証を行った。その結果、血圧が少し下がる、血液が少しサラサラになる、ことが確認できたが、体力の顕著な向上は確認できなかった。そして、今から思えば、体力が向上しない分、血圧や血液成分の改善効果も満足なものでなく、努力する割には報われない、という結論に至った
(講談社:「ウォーキングの科学」:能勢博 より)
つまり、少し効果は見られるが、運動量のわりには大幅な体力改善は見られなかったということ。
意味が無いわけではないけど、そんなに大きな効果は得られないよってことですね。
ちなみに研究の結論として、能勢教授が提唱しているのが、ゆっくり歩きと早歩きを繰り返す「インターバル速歩」というもの。
私も最近やっていますが、確かに体力の向上を感じています。
1万歩を歩いたときの身体への影響
私は現在(2020年10月)43歳なのですが、6~8,000歩くらいであれば毎日続けていても身体への影響はほとんど感じません。
ダイエット目的のために、1日10,000~12,000歩くらい歩くときがあるのですが、そこまで歩くと
・足裏、膝に少し負担を感じる
・続けていると疲れが溜まるのを感じる
ことがあります。
靴や歩き方にもよると思いますが、高齢者の方が1万歩を続けると、膝を悪くしてしまうのでは、と思ってしまいます。
実際1日1万歩を歩こうとおもったらすごく大変! 高齢者の方は毎日こんなに歩いているのか??とビックリしてしまいました。
1万歩を歩くと身体能力は向上するか?
ウォーキングを始めて、6~8,000歩を無理なく歩けるようになったときは、普段の徒歩移動が苦にならなくなるなど、体力・筋力の向上を感じました。
ですが1万歩以上を続けても、身体能力が上がっている感じはせず、むしろ負担が増しているだけの気がしました。
これは能勢教授との研究結果とも合致する点がありますね。
1万歩の消費カロリーは?ダイエットに効果がある?
1万歩を歩くと、体重65kgの人でおよそ400kcal前後です。
私は太らないように毎日8,000歩くらい歩いているのですが、それでも生活の変化で太ることはあります。
太ってしまった時は、毎日の歩数を1万歩以上に増やすようにしていますが、そこまで歩くと徐々に体重が減っていきます。
1日1万歩に意味はないのか?
最新の研究によって、「1日1万歩で健康になる」というのは根拠がないことが判明しました。
しかしこれは「1万歩ただ歩くだけでは大きな効果はない」ということであって、歩くことそのものには効果があるということでもあります。
むしろ「1日1万歩で健康」という常識があったからこそ、日本は長寿大国になったとも言えるのではないでしょうか。
能勢教授の研究結果を曲解して、
1日1万歩は意味が無い=歩くことに意味は無い
という考えが広まってしまうと、かえって日本人の健康を損ねる危険があるのかなと思います。
身体は、使わない部分はどんどん衰えていきますが、負荷が同じだと向上していきません。
つまり、普段全く運動やウォーキングの習慣が無い人が、5~6,000歩くらい歩くようになるのは意味があるけど、1万歩まで歩く必要はないということですね。
ただしこれは健康や筋力・体力の話であって、カロリーを消費するという意味では、たくさん歩くことには意味があると思います。
